エフェクターでは出せないサウンドが ここにある。

3 Single Stratocaster ONLY

ブリッジについて。

ストラトタイプには、主に【6点留め】と【2点支持型】が多く使われます。
(フロイドローズタイプについては後述)
どちらもダウン専用の【ベタ付け】と、アップもダウンも可能な【フローティング】セッティングが可能です。

◎オーソドックスな6点留めシンクロナイズドトレモロについては、尻上がりのフローティング状態にセットするとチューニングが不安定になるため基本的に【ベタ付けでダウン専用にセットするプレイヤーが多い】です。

◎2 点支持型は、文字通り2カ所のスタッドに対して鋭角に作られたエッジで支える構造のため、比較的安定したチューニング状態を維持可能ではありますが、どち らもフローティング状態で弦が切れた場合には大きくチューニングが狂い、演奏不能に陥るために、特にライブ等ではスペアギターを常備する必要があります。

※以上の理由から、弦が切れても音程の狂わない、ダウン専用のベタ付けを推奨します。



▼アーミング・アジャスター▼



 フローティング状態でもトレモロの狂いを抑える効果があります。
 ギター背面のトレモロスプリングの間にセットし、スプリングの引く力とは反対方向に、イナーシャブロックを【押して】プラスマイナス0のポイントを作り出し安定したチューニング状態を保ちます。
【シングル】と【ダブル】が一般販売されています。画像はダブルタイプ。

※注意点として、イナーシャブロックとアーミングアジャスターとは金属同士で接触(ぶつかる)ため、激しいアーミングではガタガタ音が鳴ってしまいます。そのため、ある程度の摩耗期間を考慮した上で、薄めの緩衝材などを貼り付け定期的に交換するなどの工夫が必要です。

▼設置の注意点として▼
アーミング・アジャスターの設置にはスペース(場所)が必要なため、トレモロスプリングの本数に制約が出ます。(ダブルサイズのアジャスターを使用する場合のスプリングは3本まで)シングルサイズの上限は4本。
※少ない本数でバランスを取る場合はバネ圧の強いトレモロスプリングに交換するなど対策が必要になります。

アーミングの魔術師 Steve Vai もダブルタイプを愛用。

https://youtu.be/_Tp7RHzm9x0







■ブリッジの弦ピッチについて■
 10.5mm/10.8mm/11.3mm/11.8mm などの種類があります。

▼広いピッチのメリット▼
 正確な弦ミュートが可能になるため、余計な弦振動をカットしたクリアな演奏を目指せます。弦間が広くなるため運指に余裕ができ、早弾きに向いています。

▼狭いピッチのメリット▼
 押弦時に指板から弦が滑り落ちる「弦落ち」を防ぐには、弦間ピッチの狭いブリッジに変更するのが効果的です。
 例〜10.8mmから10.5mm など。



■サドル■
サドルにも弦ピッチがあり、ベースプレートのビス穴間隔に合わせたサイズをセットする必要があります。

◎形状/材質
プレスサドル:薄板をS字状に曲げたヴィンテージタイプ。音質は軽く明るくなる傾向があります。
※難点として高さ調整用のネジ穴が潰れて効かなくなる事があります。

角形ブロックサドル:プレスサドルの欠点であるネジ穴の強化を狙って作られた、多くのモデルに採用されているモダンタイプ。
質量が大きいため、材質による音への影響は少ないとされています。

※fenderアメスタ/プロ用サドルではオクターブ調整ビスを片側に寄せたタイプもあります。
 効果はビスの先端がサドル内に隠れてスマートに見える事や、締め付けでサドルが斜めに「よれる」のを防ぐため?と言われています。もちろん一般のブリッジには転用不可です。


■イナーシャ・ブロック■
ブリッジの裏側にセットされている大きな金属ブロック

◎形状
薄型の軽量タイプと、フルサイズと呼ばれる大型の重量級タイプとがあります。

◎材質
材質、質量など様々な要因により、音質にも変化を与えます。

合金:薄型軽量タイプのほとんどはこれ。音質評価は「軽く明るい」

※重量級のフルサイズ合金の音質評価は「芯のある重い響き」ストラトの軽いBridgeピックアップの音質改善効果がある。

スチール:磁石が付くのはこれ。ほとんどが「フルサイズ」と呼ばれる大型の物。音質評価は「芯があり響きも良い」

他に真鍮製などもあるが、ほぼスチールと同様の評価。

▼必読ブリッジ交換時の注意点▼
ボディの厚みとイナーシャ・ブロックの長さを確認して下さい。
44mmに満たない薄型ボディに41mmのフルサイズ・イナーシャ・ブロックでは、トレモロ・スプリング分の余裕が不足となり裏側にハミ出してしまいます。
フルサイズの41mmブロックにはフルサイズの44mmボディを合わせて下さい。
ショートサイズ36mmのイナーシャブロックが用意されているトレモロ・タイプもあります。



■アーム■
ビンテージタイプ:先端に樹脂製キャップが付いたネジ込み式のもの。
 ガタつき防止用の専用スプリングを埋め込む事で使いやすくなる。
※ねじ込み穴の底が貫通しているタイプでは バネが抜けてしまうためセット不可です。

モダンタイプ:【プッシュイン型の差し込み式アーム】は、ネジ込みの欠点である「ガタつき」を無くした、やや太めのキャップレスタイプが多い。
締め付け用のネジで、ブラブラからピタリまで、トルクの調整が可能なタイプが多い。


■フロイドローズ・タイプ■
トレモロブリッジの欠点を埋め尽くした現時点では究極のシステム。
アーミングでチューニングが狂う原因の1つである「弦の緩み」を、ナットとブリッジの両方にギター弦をロックする機能を持たせて解消した、究極のシステムではあるが、それでも、やはり「フローティング時の弦切れ」は楽器として機能しなくなる。

※フロイドローズは激しいアーミングが可能な反面、弦に対する負荷も大きいため、特に「1弦切れ」には気を遣う。

ブリッジには【平付け】と【埋込型】の両タイプがある。

【平付け】は、通常のトレモロと同様、アンカースタッドにブリッジのエッジを引っかけるタイプ。
 アームアップには制限があります。

【埋込型】は、ブリッジの形状に彫り込んだベースにスタッドアンカーを埋め込みます。
アップ/ダウンの自由度が高い反面、フローティングバランスでニュートラルを出しているため、弦の張り替え時のチューニングには神経を使います。基本的に弦は1本単位で交換しないと、延々とチューニングを繰り返すハメに陥ります。

◎フロイド、フローティングをベタ付けに変更するには
トレモロスプリング・ボックス側の、イナーシャブロック内側に、テープなどを利用して薄板を貼り付ける事で、アッパー側がロックされ、チューニングの安定した「ダウン専用」となります。
樹脂製の薄板などを重ねて調整が現実的です。

※注)フロイドタイプは個々の弦高調整が出来ません。6本の弦がセットされたブリッジ全体を上げ下げして1弦側と6弦側の弦高バランスを取ります。レスポールタイプのブリッジと同様です。

対するストラトタイプのブリッジは、各弦の駒と呼ばれるパーツそれぞれに弦高を調整するイモネジが組み込まれていて、【ビリつき】に対して詳細な追い込み、詰めが行える特徴があります。

(^_^)




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